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<<   作成日時 : 2008/07/11 15:12   >>

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また夏がやってきた。

この季節になると、
毎年毎年、とり付かれた様に思い出す大惨事。

1985.8.12
日航ジャンボ機墜落事故。

当時、私3歳。
全く記憶にない。

なのに、なぜか「御巣鷹・墜落事故」
といキーワードがずっと気になっていて、

ついに、
4、5年前この事故関連の本、
「墜落遺体」を読み、それからというもの
「日航」という言葉を聞くだけで反応してしまう。

日航という響きが怖い。
今はほとんどJALと呼ぶけれど。
鶴丸のマークが怖い。
もう今は飛んでいないけれど。
すべて、この事故につながるような気がしてしまう。

時代の流れを感じるけど、
絶対に風化することが許されない大事故。


そんなことで、
見に行かないわけにはいかなかった。


画像












監督:原田眞人
キャスト:堤真一・堺雅人・遠藤憲一・堀部圭亮など


まず、
この作品は、日航機墜落事故を主軸にしつつも
描かれているのは、群馬の新聞社の内部事情(架空)、もろもろ、
ということ。


2時間30分という長めの作品だったけど本当にあっという間だ。
新聞社内のスピード感・緊迫感はたまらない。


ただ、ストーリーの柱がたぶん4つくらいあって、
見終わったときに、結局この作品は何を・・・というところで
作品自体の大きなテーマが見えずらく、ぶれてしまっていた感は
個人的に感じたところ。

主人公悠木と息子の関係ははたして必要あったのか・・。
ラストも若干残念だった。
映画の余韻というものは、やっぱりラストが肝心だったりもするし。


でも、素晴らしかったのは、新聞社、内部の動き。
どのように新聞ができるのか、というのが手に取るようにわかった。
とにかくリアルすぎる。圧倒的な臨場感。
私も中に入って、1社員として働いているかのような錯覚に陥った。

それに加え、役者陣の迫真の演技。
堤さん、堺さんをはじめとして、
本当、ひとりひとりが輝いていた。
見切れそうな新聞社の社員1人1人までもがそれぞれ使命を持って
動き、演じていたように思える。
(100人を超える社員役、エキストラではなくすべてオーディションで選ばれた役者なんだそうな)

遠藤憲一さんと堤さんの上司と部下の関係性を越えて
男と男の人間模様もすげぇかっこよかかった。

広告部の港カヲル、いや、皆川猿時さんもはまり役だったなー。
(墜落事故の記事を広げるため、広告スペースを飛ばす、という主人公。
苦労して取ってきた広告を・・・という怒りはよーくわかる。
広告がないと新聞社は成り立たない・・・新聞自体が良くないと広告は取ってこれない。
というやりとりに胸が痛む。私もコミュニティラジオ放送局にいた頃からこの問題は、切実。)

私が前の職業に就いていたころ(少なからずマスコミ関係)
見ていたら、もっと仕事への熱の注ぎ方が変わっていたかもしれないなぁ、とも。

地方としてのプライドとか。
地方だからこそできるものは・・とか。
報道として100%の事実、真実を伝えること・・とは・・。

そんなことも考えさせられた。


あと、御巣鷹の尾根の惨状を再現していたのも
リアルすぎて驚いた。

自衛官が仁王立ちして、少女を抱え青空を仰ぐシーン、
遺書が読まれるシーンでは、涙が止まらなかった。


などなど。ざっくり書いたけど。
まだ感じたことはたくさん。
書ききれない。


スクリーンを見つめながら
自分の感情がグラグラ揺れて、脳みそフル回転で見た作品。


「クライマーズ・ハイ」


見る価値、あります。


特に、将来マスコミ関係を目指している人、
ぜひ見てほしい。



今年も、あと1か月で
23年目のあの夏の日がやってきます。

8月12日。

二度と起らぬよう、
風化させぬよう、
このような作品が大切だと、私は思います。



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